整体/医療用語辞典:か行‐②
クームス反応検査
不完全抗体が血液中に存在しているかどうかを検査する方法をいう。
クモ膜下出血
頭蓋骨の内面に密着している硬膜と、脳の表面をおおっている軟膜の間にある、繊維性の網状の膜をクモ膜といい、クモ膜下出血はクモ膜下腔ヘノ出血で、手術の絶対的適応であるが、予後は硬膜外血腫より著しく悪い。
クラビクルバンド
鎖骨骨折整復後の固定用8字帯。
クラメール副子
針金で梯子(はしご)状に作ってある副子。
クラワッテ
頸椎カラーの一種。
グリソン係蹄
下顎と後頭部を支持して、左右2本の幅広のベルトで吊り上げる装置。
クンケル反応
硫酸亜鉛混濁反応。略してZTTという。膠質反応を利用する肝機能検査の一つで、r-グロブリンの増加を示す疾患がある場合に高単位を示す。
頸肩腕症候群
首すじから肩、上腕にかけての疼痛を起こす病気一般を広くさす。
形成外科
けが・やけど・手術の跡などや奇形を修復する医学の一文野。形成外科は外観をより美しくし、かつ機能が十分に発揮できるようにして、患者の精神的苦痛を和らげることを目的としたものである。
頸動脈造影法
アンギオグラフィー。頸動脈内に造影剤を注入し、X線撮影を行って頭蓋骨内外の血管の走行・状態を知る方法。
頚部捻挫
自動車の追突や、それに似た外部からの力によって頸椎の急激な過伸展と過屈曲が連続的に数回起こり、頸部の支持組織・神経・血管系などが損傷される。
下血
胃・腸からの出血があり、肛門から排泄される場合をいう。
血液交叉試験
輸血の時、血液適合を判定するために行う検査。
血液製剤
様々な成分の含まれた血液を有効に利用するため成分を分けとって製剤化するもの。同量の血液の全血輸血に比べ5倍もの患者を救えるという。
血液代用剤
外傷・手術などで血液が失われたときに輸血で補うことが望ましいが、血液は簡単に大量をいつまでも使えるとは限らないので、それに代る効用を持つ薬液が使われる。これが血液代用剤である。輸液・補液と呼ばれるものがこれである。
血管露出術
皮膚を切開して静脈を露出させること。静脈切開術ともいう。結紮(けっさつ) 糸などで血管を緊縛したり、組織のある部分を絞扼したりすることをいう。
結紮(けっさつ)
糸などで血管を緊縛したり、組織のある部分を絞扼したりすることをいう。
血色素(ヘモグロビン)
赤血球に含まれている色素たん白質で、無色のグロビンというたん白質と、鉄を含むヘムという色素体からなる。赤血球の乾燥重量の95%以上を占める。
血腫
出血により一ヶ所に相当量の血液が溜まっている状態。
牽引療法
持続的に牽引力を作用せしめて、相接せんとする二つの体部を引離し、これのよって疾患の順調な治癒をはからんとするもの。
幻肢痛
腕や足が切断されてないにもかかわらず、あるような感じがして、同時に痛みを伴う場合をいう。
見当識
自分のおかれている場所・周囲・時間などを正しく把握する作用。
高位浣腸
太い硬いゴム製のカテーテルを直腸内に深く挿入し、落差1m位の圧で浣腸すること。
抗菌スペクトラム
病原体を大きさの順にならべて、これに対する抗生物質の効果をみると、あたかもスペクトル帯に似た形が描かれる。広範囲に亘るときには広範スペクトルと呼ばれる。
抗原
一般に病原体や毒素のように、生体内にはいると、生体の細胞を刺戟して抗体をつくらせるような物質。
抗生物質
生物、とくに微生物のつくり出す物質で、微生物その他の生活細胞の発育、その他の機能を阻止または抑制するもの。フレミングによるペニシリンがはじまり。
鋼線牽引法
キルシュナー綱線という針金を骨に貫通させ、これに連結した紐を滑車に通じ、おもりを吊す。体を固定すれば骨はおもりによって引っ張られる。
抗体
病原体などの抗体が体内に侵入するとこれが特異的に反応する物質をいう。抗体は血清中のグロブリンと考えられている。
甲表と乙表
(健保)診療報酬点数表には医科で使う「一般の点数表」があるが、さらに「甲表」と「乙表」の区別がある。甲表には診察料などの点数が高いかわりに注射料などの手技料は別に算定できず、乙表は診察料などの点数が低いかわりに注射料・処置料などが高くなっている。
硬膜外血腫
頭蓋骨内硬膜外(頭蓋骨と硬膜の間)に血腫ができるもので、多くは外力が加わった直下にできる。
硬膜外麻酔
局所麻酔剤を硬膜のまわりに注入することによって脊髄から出る神経を麻痺させる方法。
硬膜下血腫
硬膜下・くも膜下にできる血腫で、頭部外傷の時に普通みられる障害の一つである。
骨移植術
脊柱が動かないように固定したり、関節が動かないように固定したり、骨に欠損部ができたり弱くなったりしたとき、骨を補強するなどの目的で、他の部位から切り取った骨片を患部にはめ込む手術。
骨髄炎
骨の内部にある骨髄の化膿による疾患。
骨粗鬆症
骨粗鬆症とは高齢の女性に多発し、60歳以上で30%以上、さらに高齢では5~70%にも及ぶものと考え られます。骨組織では、破骨細胞により古い骨が吸収される一方で造骨細胞により新しい骨が飛成され、一生を通じて骨形成と骨吸収の過程が行われている。こ の流れは、副甲状膜・ホルモン・ビタミンD3・カルシトニン・成長ホルモン・カルシウムca・無機燐P・機械的ストレスなどで制御されており、通常は巧妙 にバランスが保たれている。このバランスが崩れ、骨質の量が病的に減少し、骨が粗く、内部に細かい孔がたくさんできる。いわば鬆が入ったようになる病気 が、骨粗鬆症である。
コンピューター断層撮影
一般にCTスキャン(Computor Tomography Scan)といわれるもの。X線による断層撮影をコンピューターでの利用に発展させた新しい診断法をいう。