整体/医療用語辞典:な行

内科再診料

(健保)理学療法、精神病特殊療法、処置(一般処置を除く)手術および麻酔を行わなかった場合、再診料の点数に更に加算がある。これを内科再診という。

内視鏡検査

身体の内部を、管の先に覗き鏡をつけた器具で観察し、実情を見る検査の総称。管の先端にカメラを取付けて写真撮影をすることもできる。内視鏡を挿入する際、疼痛があるので麻酔を行うことが多い。気管視鏡、食道鏡、胃鏡、膀胱鏡などがある。

乳児

(健保)生後28日を越え、1年未満の小児をいう。

乳幼児

(健保)6才未満の小児をいう。

尿沈渣(にょうちんさ)

新鮮な尿を遠心分離機にかけて沈澱し、上澄みを除いた後に残ったものを調べること。略称sedi(sediment)という。

熱気浴

温熱療法の一種。主として電気を利用する乾熱々気療法と、蒸気を利用する湿熱々気療法がある。通常は乾熱々気療法で、局所熱気浴として、一定の箱の内に電球をおき、温度を60~70°にし、この中に患部を10~20分間挿入し、局所の充血、病的産物の吸収等をはかる。

ネブライザー

(Nebulizer) 薬剤を噴霧させて鼻孔から吸収させる装置。通常鼻炎、副鼻腔炎、咽頭炎、喉頭炎の治療法として、サルファ剤、抗生物質などの噴霧吸入を行う。

脳圧亢進症状

脳は硬い頭蓋骨の中に入っているので脳浮腫を起こすと脳全体の容積が増すが、頭の骨は大きくならないので、脳の中の圧力が上昇する。この結果、吐き気や、頭痛がし、ひどい時は脳のヘルニアを起こしたり、延髄を圧迫して呼吸停止を起こしたりする。

脳血管造影撮影

(Angiography) 脳動脈造影法ともいう。頸動脈、椎骨動脈に造影剤を注入し、動脈、毛細管、静脈内の造影剤の流れをX線撮影によって観察する方法。注入は頸動脈あるいは椎骨脈直接穿刺注入法かカテーテル法による。

脳挫傷

脳が外力によって損傷を受けた状態をいい、一般には肉眼的に損傷が見られるものを指すが、実際には肉眼的 には変化がなくとも顕微鏡的に点状出血を起こしているものも多くこれも含む。脳への直接の外力で起こる場合は受傷部位の下の脳が損傷を受けるが、外力に よって脳が移動するために、受傷部位と反対側に挫傷を受ける場合も多い。損傷を受けた脳は、組織が挫傷されると同時に出血を起こし脳浮腫も加わって損傷された部分だけでなく脳の体積の増加から頭蓋内圧亢進を起こす。

脳室撮影

脳室内に造影剤を注入し、脳室の状態から脳疾患の診断を行う方法。造影剤としては、空気、酸素、マイオジール、コンレイなどが使用される。

脳振盪症

頭部にある程度以上の外力が作用した直後に起こる症状で、脳には著名な病理学的変化が認められないうえ に、脳の脱落症状を残さないものをいう。その症状のおもなものは、意識障害、記憶喪失、脳皮質の刺激症状、延髄症状などである。多くは以上のような微候が 外傷を受けた直後に現われるが、比較的短時日に回復するのが常である。

脳脊髄腔撮影

(Myelography) 脳の病気を検査する場合、脊髄腔(クモ膜下腔)に造影剤を注入して撮影を行い、脊髄内外の病気を知る方法。造影剤の注入は通常腰椎穿刺による。

脳内血種

脳実質内の脳血管損傷により発生。症状は硬膜下血腫に比較的似ている。老人の場合は2~3日経過してから発症することが多い。手術は、脳実質の中にあるため、重大な後遺症が残る場合がある。

脳浮腫

脳がふくらむこと、むずかしくいうと脳の血管壁の透過性が亢進して血液の液体成分が脳の細胞の間に出て いって貯まることである。頭部外傷の場合は、脳挫傷、脳圧迫などから起こる直接的な原因と、気道閉塞による酵素欠乏などから起こる二次的な原因が考えられ る。脳浮腫が進行すれば頭蓋内圧が上昇し、循環障害が強くなり、その結果脳浮腫がさらに強くなり遂には脳ヘルニアを起こし、死に至る。